見積書は「報酬」と「登録免許税・実費」を分けてもらう
見積書を受け取ったら、まず司法書士の報酬部分と、登録免許税・収入印紙・郵送料などの税金・実費部分が分かれて書かれているかを確認しましょう。税金・実費は誰に頼んでも原則同じ金額がかかる部分なので、事務所ごとの費用を比べるときは報酬部分で比較するのが基本です。
「登記費用一式○円」のようなまとめた表記しかない場合は、内訳を出してもらうよう頼んで問題ありません。内訳の説明を渋る事務所より、税金と報酬を分けて丁寧に説明してくれる事務所のほうが、依頼後の対応も期待しやすいといえます。
追加費用が発生する条件を先に聞いておく
相続登記では、不動産の数や相続人の数、戸籍収集の範囲によって報酬が加算される料金体系が一般的です。「基本報酬○円+不動産1件ごとに○円」のような加算条件を先に確認しておくと、最終請求額とのズレを防げます。戸籍収集を自分で行えばその分の報酬を抑えられることが多いので、任せる範囲と費用の関係も聞いてみましょう。
任意整理などの債務整理では、1社あたりの基本報酬(2万〜5万円/社が目安)に加えて、過払金を回収した場合の成功報酬(回収額の2割前後が目安)が別にかかるのが一般的です。「何が成功したら、いくら発生するのか」を契約前に書面で確定させておくことが大切です。
高額な手続きこそ、費用対効果を確認する
家族信託(民事信託)の組成は、報酬の目安が30万〜80万円程度と、司法書士に頼む手続きの中でも高額な部類です。認知症対策として有効な場面がある一方、財産の内容によっては成年後見や遺言など、より費用を抑えられる選択肢で足りることもあります。「なぜこの手続きが必要か」「他の方法と比べてどうか」の説明に納得できてから契約しましょう。
また、報酬は事務所ごとに幅があるため、高額な手続きでは複数の事務所から見積りを取って比べることも選択肢です。相見積り自体は失礼なことではなく、金額だけでなく説明の分かりやすさを比べる機会にもなります。
確認チェックリスト
- ✓見積書で報酬と登録免許税・実費が分けて書かれているか
- ✓不動産・相続人の数などによる加算条件を確認したか
- ✓戸籍収集などを自分で行った場合に費用が下がるか聞いたか
- ✓成功報酬(過払金回収など)の発生条件と割合が書面にあるか
- ✓家族信託など高額な手続きは、他の選択肢との比較説明を受けたか
- ✓途中でやめた場合の精算方法が分かるか